段差が苦手になってきたワンちゃんの前脚ケア

犬は常に人間で言うところの『腕立て伏せ』の状態で立っている、というのをご存知ですか

これは、いざと言うときにすぐに後脚を蹴り出して、走り出せるように、短距離走の時のクラウチングスタートの姿勢とも言えるかと思います。

腕立て伏せ、クラウチングスタートどちらも実際にやってみると、かなり腕に負担がかかるのがわかると思います。

元気なワンちゃんでも前脚に体重の七割がかかっていると言われます。

これがシニアになって、後脚が弱ってくると、さらに前脚に負担がかかってきます。

前脚が体重を支えるために凝り固まってしまったら、歩くのはもちろん、階段はとても大変になってしまいます。

そうなってしまう前に、上半身はしっかりとほぐしておきたいところです。

そのためにまずは緩めたい筋肉が上腕三頭筋です。

肩甲骨と肩関節を見つけたらその内側にある三角形の大きな筋肉です。

この筋肉は肘を伸ばす、肘を突っ張って体を支える働きをしています。

解し方は筋肉を横からつまむように、もしくは骨に対して垂直に圧を入れるように行います。

初めてだとなかなか解れにくいかもしれませんが、無理はせず片側5分程度を目安に行ってみてください。

続けることで少しづつ変化が出てくると思いますよ。