大木 亜紀

犬の整体師
ペット鍼灸セラピスト
ペットアロマホームケアアドバイザー
動物経絡温灸取扱者
作業療法士

大木 亜紀

私のこと

神奈川県出身、神奈川県育ち。

大学で心理学を学び、その後作業療法士として約20年人間のリハビリに従事しました。
病院、デイケア、訪問リハビリなどの経験を経て、多くの方と関わってきました。

子供の頃以来の念願の犬を飼うようになり、すっかり犬の魅力の虜になりました。「犬は過去でも未来でもなく、今を懸命に生きている」といわれますが、まさにその通り。ただただそこにいるだけで愛おしく、そんな犬の姿に日々癒しと活力をもらい、多くのことを教えられていると感じています。


現在は夫と10代の娘二人、そして私の人生を変えてくれた愛犬キャバリアのハルと暮らしています。




動物病院で犬の整体をする傍ら、個人でサロンを開業し、個別での施術や飼い主さん向けの講座などを開催しています。

また、後述しますがオンラインでのサービスも開始し、さらに多くの飼い主さんと愛犬さんの健康と幸せのお手伝いができることを目指して奮闘しています。

サロンや出張で施術しているところ

飼い主さん向けの講座の様子






犬の整体師になってまだ4年弱ですが、個人サロンと動物病院で延べ2000頭近いワンちゃんの施術を経験させていただいています。

かつ、100頭を超える施術を毎月更新し続けています。

とはいえ実際にお会いできるワンちゃんは限られてしまいますし、遠方に住んでいる方だとなかなか施術を受けに来るのが難しい状況です。

また、飼い主さんがおうちでケアしてあげることで、愛犬との絆がさらに深まり、心も体も安定して幸せに過ごせるとの思いから、オンラインでの飼い主さん向けの犬の整体講座を始めました。

オンライン講座の様子

オンライン講座で頂いたお客様のお声







なぜ、犬の整体師になろうと思ったのか

8年前我が家に愛犬のキャバリアハル君を迎え、ワクチン接種のためにはじめて病院に連れて行ったときに、獣医さんから言われた言葉が私にとってはとても衝撃的でした。

「キャバリアは心臓疾患をはじめ、病気になりやすいから覚悟してね。治療費払えないと困るから、ペット保険には必ず入ったほうがいいよ。これはうちですすめている保険だから、検討して下さい」

獣医さんとしては、病気になりやすい犬種であることを伝え、しっかりと治療が受けられるように準備をしたほうが良い、というアドアイスだったのだとは思います。

でも、これにはいろいろな意味ですこーしモヤモヤしたのも事実です。

病気になりやすいから保険に入って、治療を受ける、それは必要だけれどそれだけでいいのか?

飼い主として、それ以外にしてあげられることはないのか。

自分や家族の健康と同じように愛するペットの健康もできるだけ自分で守ることが必要なのではないだろうかと思うようになったのです。






子供のころ実家で犬をかっていましたが、それ以降自分で飼った経験はなく、大人になってどうしても犬と暮らしたいと強く思うようになりました。

長く人とかかわる仕事をしていたにもかかわらず…。

いやだからこそ、人間とは違う犬の魅力にはまってしまったのかもしれません。

元々、自分のことを話したり、深く人とかかわるのが苦手で、人間関係が辛いことが多かったです。

そんな私にとって、犬と暮らすことは、気負わず、自分らしくいられる、心のバランスをとるためにとても大切なものとなりました。

と同時に、与えてもらうだけではなくて、この愛すべき犬という存在のために自分ができることは何だろうとも思うようになりました。

 昔実家で飼っていたイングリッシュセッターのアロウ






そのころ職場にも犬を飼っている同僚がいたのですが、かなりのシニアさんで介護が必要になり、彼女は仕事を休むことが増えてきました。

休みをとることは権利として認められているとはいえ、職場の上司や同僚の間に微妙な空気が流れていました。

育児や親の介護でも休みを取ることでさえ職場によって簡単ではありません。ましてや犬の介護で仕事を休むということは、まだまだ受け入れられにくいのが現状でした。

今は元気なうちの子もいずれ年をとって介護や見守りが必要になる。

その時自分はどうするのだろうか、そう考えたとき、今まで当たり前の様に続けてきた働き方について振りかえる機会をもちました。

そして、いざというときに愛犬を優先できる働き方はないのか、と考えるようになりました。

が、そこから、学ぶまでには少し時間がかかりました。

時間も、お金もかかるし、学んだところで、仕事になんかできるわけがない、私にできるわけがない。

今まで通り、普通に仕事をしていればいいんだ、そんな葛藤の日々でした。

誰に反対された訳でもないのです。
一番反対していたのは私自身で、一踏み出せずに3年近くも立ち止まっていました。







そんなころ、母ががんになりました。

難治性のがんで予後はあまりよくないことを知りました。

母の突然の病で、今の平穏な人生が当たり前ではないこと。



先伸ばしにしていたら何も変わらない、やりたいと思ったことはやるべき、そんな風に私の考えは大きく変化しました。

私自身も40代半ば、寿命を全うしても残りの人生もう半分を切っている。

そう思ったら1分だって無駄にはできない、そんなスイッチが入ったんです。

いま思えば、いつまでたっても動かない私に母が身をもって伝えてくれたのかもしれません。

人生は永遠ではないのだから、自分の人生、自分のやりたいことをやりなさい

そして、自分自身の力でで働いて生きなさい。

自分で生きていける仕事を持ちなさい。



集団就職で北海道から上京し、働きながら看護師、養護教諭の資格をとった母は、働くこと、勉強することをいつも応援してくれていました。

母と私(6歳くらいかな)





そして、3年近くホームページを覗いてはあきらめていた『犬の整体研究所』の門をたたきました。

学びは簡単ではありませんでしたが、作業療法士というこれまでの仕事の知識と経験が無駄ではなかった、という希望が持てるようになりました。




犬の整体師となり、少しづつお客様にも来ていただけるようになりました。

初めのころはとにかく、目の前のお客様、わんこさんに少しでも良いサービスを提供することを目標としていましたが、施術のあとに飼い主さんにお伝えする次回までにおうちでやっていただくおうちケアの重要性に気づきます。

当たり前ですが、おうちでのケアをきちんとしていただけると、次回の施術時の状態が全然違うんです。

施術に来ていただくことは、本当にありがたいことで、それが仕事なのですが、本当の意味でワンちゃんのことを考えたら、施術に来なくても、おうちでケアができればもっと良いに決まっているのです。

これまでの施術後のワンポイントアドバイス的なものとは別に、もっとしっかりお伝えし、飼い主さん自身が愛犬の専属整体師になれれば、より多くのわんこさんと飼い主さんを幸せにするお手伝いができると考えました。

そしてそれが対面だけでなく、オンラインで行うことが出来れば、どこにいてもそれが可能になる、よりたくさんのわんこさんと飼い主さんへ届けることが出来る‼

それがこの講座をはじめることになった経緯です。





あくまで飼い主さん向けの講座ですから、もっと簡単にお伝えすることもできると思いましたが、ただ気持ちの良いマッサージを教えるという講座にはしたくなかったんです。

そこからもう少しだけ踏み込んで、

「なぜ、今、愛犬のからだがそうなっているのか」 

「どうしたらそれが少しでも改善できるのか」

そんな風に考えながらすすめられる内容にすることで、飼い主さん自身が主体的にケアをすることが出来るようになっていただくことを目指しています。

病院に行っても「もう年齢的に仕方がない、できることはない」 といわれるような状況でも、本当はまだまだおうちでしてあげられることはあるはずですし、それを一緒に探していける講座だと思っています。

実際、かかりつけの獣医さんから

「3歳くらい若返ったね」

「歩きかたが全然違うね」

「別の犬みたいだね」

と驚かれたとの大変うれしいご感想も頂いています。

リアルであれば、絶対に出会うことがなかったであろう、日本各地にお住いの飼い主さんともオンライン講座を通じて知り合うことが出来ました。

自分の学んできたことを生かし、今こんな形で遠くの誰かともつながってお役に立つことが出来ている、こんなに幸せで嬉しいことはありません。

この講座を通じて、一人でも多くの飼い主さんと愛犬さんの絆を深め、不安を解消し、より幸せで楽しい毎日のお手つだいをすることが私の望みです。