シニア犬の足腰がこわばる理由
シニア犬の「足腰のこわばり」、気づいてあげていますか?
こんにちは。犬の整体師として、日々たくさんのワンちゃんたちと向き合う中で感じていることがあります。
それは、年齢を重ねたワンちゃんたちの「足腰のこわばり」に悩んでいる飼い主さんがとても多いということ。例えば寝起きや、お散歩の歩きはじめの歩き方にぎこちなさを感じるなどです。
今回は、そんな「足腰のこわばり」の理由について、わかりやすくお話ししてみようと思います。
足腰がこわばるのには、ちゃんと理由があります
年齢を重ねたワンちゃんたちは、若いころと比べて少しずつ体が変わっていきます。その変化のひとつが「足腰のこわばり」。その理由には、いくつかの大切なポイントがあります。
🐾 筋肉が弱ってくるから
運動量が減ったり、お散歩の距離が短くなると、筋肉が使われる機会も少なくなります。すると筋肉がやせて、かたくなりやすくなるんです。
🐾 血のめぐりが悪くなるから
シニア期になると、体のあたため機能も少しずつゆるやかに。血流が悪くなると、筋肉や関節に十分な栄養や酸素が届きづらくなり、こわばりの原因に。
🐾 関節がすり減ったり、かたくなったりするから
長い時間をかけて使ってきた関節は、どうしても少しずつすり減ってしまいます。スムーズに動きにくくなり、違和感や痛みを感じることもあります。
🐾 動きにくくなって、さらに動かなくなる「悪循環」
「なんとなく歩きにくいな」「寝ている方が楽だな」…そうやって動くことが減ると、筋肉や関節はますますかたくなってしまいます。これが“悪循環”というもの。
飼い主さんにできること、それは「気づくこと」「触れること」
でも、安心してくださいね。
この足腰のこわばりは、早めに気づいて、やさしくケアすることで、ワンちゃんの毎日はぐんと楽になります。
たとえば、マッサージやストレッチ。
強く押したりしなくても大丈夫です。
「今日もがんばってるね」「ここ気持ちいいかな?」
そんな気持ちで、やさしく触れてあげるだけでも、血のめぐりがよくなり、筋肉がゆるみ、ワンちゃんもホッとします。
最後に。
シニア期のワンちゃんの変化は人間よりも早くしかも確実に進んでいきます。
その変化にいち早く気づいて、できることを少しずつ。
整体やマッサージを通して、「一緒に年を重ねる」毎日がやさしいものになりますように、そんな思いをこめて、私は今日も施術をしています。
どうか、あなたの大切な家族にも、そっと手を添えてあげてくださいね。