パテラと犬の整体について
最近、施術に来てくれるワンちゃんたちの中で、圧倒的に多いお悩みが「パテラ(膝蓋骨脱臼)」です。
「うちの子、たまにスキップするように歩くんです」 「病院でパテラと言われて、手術しかないのか不安で…」
そんな飼い主さんの声をよく耳にします。今日は、整体師の視点から「パテラとどう向き合い、愛犬の足を守っていくか」についてお話しします。
そもそも「パテラ」ってどんな状態?
簡単に言うと、膝のお皿(パテラ)が、本来あるべき「溝」から外れてしまう状態のこと。
小型犬の3〜4頭に1頭が持っているとも言われるほど多い疾患ですが、実はこれ、「骨の問題」だけではないんです。
もちろん、生まれつき溝が浅いという「骨の形」はあります。でも、そのお皿を支え、動かしているのは「筋肉」。 筋肉のバランスが崩れると、お皿が内側に引っ張られ、さらに外れやすくなってしまうのです。 
パテラの子が「後ろ足を上げる」理由
お散歩中に、ひょいっと後ろ足を上げて「ケンケン」するように歩くことはありませんか? これは、外れたお皿を自分で戻そうとしたり、違和感をかばおうとしたりするサインです。
このとき、ワンちゃんの体の中では何が起きているでしょうか。
実は、膝をかばうために「お尻の筋肉」や「太ももの内側の筋肉」がガチガチに固まってしまっているのです。
なぜ整体で「お尻」をほぐすの?
昨日の施術でも、パテラの子たちの「お尻のコリ」がとても目立ちました。
膝が不安定だと、ワンちゃんは転ばないように全身で踏ん張ります。その負担がすべて「お尻」にかかってしまうのです。 お尻が固まると、足が後ろに伸びなくなり、ますます膝への負担が増える……という「負のループ」に陥ります。
整体で私たちができるのは、この筋肉の「悪い引っ張り合い」をリセットすることです。
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内ももの緊張をとる: お皿を内側に引っ張る力を弱めます。
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お尻をふわふわにする: 股関節を使いやすくし、膝への衝撃を分散させます。
骨の形(溝の深さ)を整体で変えることはできません。でも、筋肉という「天然のサポーター」を整えることで、進行を遅らせ、痛みなく歩ける時間を延ばすことは十分に可能です。
飼い主さんに今日からできること
パテラのケアは、若いうちから、あるいは症状が軽いうちから始める「筋肉の貯金」が大切です。
お家でリラックスしているとき、優しくワンちゃんのお尻を包み込んでみてください。「少し硬いかな?」と感じたら、それは頑張って膝を支えている証拠です。
「パテラだから散歩を控える」のではなく、「正しい体の使い方で、楽しくお散歩を続ける」。 そのためのサポートを、これからも整体を通じてお手伝いさせていただきます!


